氷河期世代と比べて現世代の採用は長期化

就活の話題で気になった記事を見つけました。

秋・冬採用で就活「長期化」、内定辞退に悩む担当者「10月以降も採用続けなくては」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

氷河期世代からしてみれば、当時と現在は就活のタイムテーブルが違いますが、自分たちの頃とは真逆だなと思うはずです。

2000年代前半までの就職氷河期世代の就活状況は5・6月までに内定が得られないと、その後は全く応募のチャンスがありませんでした。

夏・秋採用は留学帰国者向けだったからです。

だから内定辞退という言葉を見ると、何て贅沢なことをしているんだと思うはずです。

当時はほぼ4月で大勢が判明してしまい、残っている求人もパチンコや消費者金融など不人気の業種で、選択肢など全くありません。

早々に公務員試験に切り替える人もいましたが、みんな考えることは同じで、そもそもの採用枠は決まっているので、倍率が高くなるだけでした。

2003年の就職率が今でもワーストで、その後2006年に60%を超えましたが、それでも今の70%台後半と比べると低いので、数多くの氷河期世代が今も苦しんでいます。

氷河期世代の支援が今行われていますが、逆に当時を思わせる競争倍率になっているので、全く支援になっていません。

企業の担当者が新卒の内定辞退に悩んで、採用が長期化しているなら、就業意欲の高い氷河期世代に興味を向けてはどうでしょうか?

人はたくさんいますよ。

前回の記事:既卒は就職エージェントを利用すべき